Pen(ペン) 2016年 8/15号 [奇跡のホテル]

Pen(ペン) 2016年 8/15号 [奇跡のホテル] の詳細

今号の特集は「いつの日か訪れたい、奇跡のホテル」。7月20日に「星のや東京」（東京・大手町）が開業したこともあり、国内外の「一度は泊まってみたい」系のホテルを紹介する特集です。「絶景・自然」「建築・デザイン」「ホスピタリティ」「美食」という4つのテーマ別に、それぞれに該当するという施設を分類して掲載しています。写真はキレイで大きいので雰囲気は伝わります。出てくるホテルはかなり高いホテルが多い。なので、ホテル好きの庶民からするとちょっと浮世離れしているな、という印象。ジェットセッター（死語）向けの紙面です。それはそれで「金満家向けの特集だし、『いつの日か訪れたい』とうたっているので、まっ、いいか」と思いますけど、紙面作りがあまりよくありません。前述したように国内外のホテルを4つのテーマで分けてますが、いろんな国の施設が混在していて読みにくい。せめて国内と海外のホテルで交通整理してページを作って欲しかった。原稿も旅行雑誌のフツーの紀行文風であまりワクワクしません。また、テーマ別に分けてしまっているため、例えば絶景スポットにある施設の美食関連の情報はあっさりしてしまうなどの欠点も。料理とかホスピタリティとかはどのホテルでも当然気になること。どうせなら“四位一体”で各施設の魅力をバランスよく紹介してもらうほうが役に立つと思います。久々にこの雑誌を読みましたが、とてもベタな作りだなぁ、と思いました。なんか大昔のこの手の雑誌を読んでいるような感じ。個人的には最近ならマガジンハウスの雑誌のほうが、正しい「温故知新」発想で紙面を作ったり、チャレンジ的なテーマにも取り組んでいるので面白いと思います。